伊豆箱根鉄道駿豆線の裏白きっぷ

 伊豆箱根鉄道は小田原を起点とする大雄山線と三島を起点とする駿豆線の2路線からなっています。今回は伊豆箱根鉄道駿豆線のきっぷにまつわるお話です。

 駿豆線内が1日乗り降り自由となる一日乗車券「旅助け」ももちろん非常に便利なきっぷで文字通り「旅の助け」となる有難いきっぷですが、今回はJRとの連絡乗車券と特急券を取り上げます。

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 駿豆線にはJRの特急「踊り子」が片乗り入れしており、修善寺駅にはマルス端末も設置されているようですが、その他の特急停車駅などにはマルス端末はなく、乗車券、特急券ともに補充券・常備券での発行となります。

先述の「旅助け」を利用して駿豆線を楽しんだ後、東京まで「踊り子」を利用するために買い求め、実使用したものが下に示す2枚のきっぷです。

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伊豆仁田駅発行の東京山手線内まで有効の連絡乗車券です。購入を申し出たところ「発券に時間がかかるし、自動改札を通れないのでおすすめしない」と(一般利用客には)有難い助言をいただきましたが、それでも構わない旨をお伝えしたところスムースに発券して頂けました。

 

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伊豆仁田となりの特急停車駅、大場駅発行の指定席特急券です。見づらいですがJR東海の地紋が採用されています。指定・自由/繁忙・通常・閑散と特急券だけでも種類豊富であり、なかなかコンプリートは難しそうです。

 

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 自動改札を通れない、いつもよりやや大振りでペラペラな2枚のきっぷを手に185系「踊り子」に乗っていると、スマートフォンを持っているとは言え、本当に自分が平成も30年が経過しようとしている世界にいるのか不安になってしまいましたが、列車は無事に現代の東京駅へ私を運んでくれました。

 乗車券の持ち帰りをお願いしようと改札の窓口に申し出たところ、その脇を数多くの人がICカードをかざして足早に通り過ぎていきました。30年間の時の流れは改札口の姿も大きく変えていたのです。