レール&レンタカーきっぷ
「レール&レンタカーきっぷ(R&Rきっぷ)」はJR線と駅レンタカーを組み合わせた企画乗車券です。発売条件が色々と定められているため、大判の時刻表の巻末やweb サイトで確認が必要ですが、条件を満たせば同行者も含め、JRの乗車券部分が2割引き、特急券、グリーン券などの料金券部分は1割引きになり、レンタカーも特別料金で利用できます。2018年の会津若松駅でこんな看板がまだ現役だったので、察するに400系やE2, E3系が花形だった2000年前後にはすでに発売されていたのでしょう。
大まかな流れとしては、
・まず旅程を決めてweb上でレンタカーの予約をして予約番号の交付を受ける
・みどりの窓口で予約番号を申し出て駅レンタカー券(120㎜マルス券)を決済、購入し、同時にJR券を購入
という流れです。
レンタカー券の購入後はR&Rきっぷの新規、追加購入は出来ないため、旅程をよく練ってから購入手続きに進む必要があります。
実際に使用したR&Rきっぷです。券面中央やや右下に2割、1割と書かれているのが割引率で、券面左上に「R&R 950」と書かれているのも特徴です。この時は余白に「レール&レンタカー」の判も押されました。
別の機会にR&Rきっぷを利用した時には乗車変更もしましたが、同一区間、料金だったためか、指定席券売機でも対応可能でした。
実は券売機で変更する前に、某駅の窓口で同じ変更を申し出たの際には窓口氏から「R&Rきっぷの変更はやり方が分からない」と正直(?)に断れてしまっています。えきねっとやe5489などのインターネット予約におされてR&Rきっぷの利用者は減っているのでしょうか。
安さで考えるとインターネット予約の早期割引+現地のレンタカーも有力な選択肢です。また、「のぞみ」、「みずほ」が利用できないことから、西日本方面へ旅行するときにも注意が必要で、敬遠されてしまう要素なのかもしれません。
(R&Rきっぷを使って借りたレンタカーと小坂レールパークの24系客車)
Web手続き+窓口購入という形なので手続きがどうしても2段階になってしまうことや、JR券の割引に除外期間があること、「のぞみ」やプレミアムグリーン席、各種個室などは適応にならないなど、落とし穴的な条件はいくつかありますが、人数制限もなく条件によっては旅行開始当日でも学割並みかそれ以上に割引されたきっぷが購入な可能なことから、個人的には利用価値の高い企画乗車券だと思います。昨今の窓口廃止の流れを見ていると、R&Rきっぷを指定席券売機でも発売できるようにして生き延びるか、窓口の減少と一緒に運命を共にするか、近いうちにこのきっぷにも運命の分岐点が来ているような気もします。