中央・青梅ライナー

 

先日、東海道本線京口を走る座席定員制ライナー列車「湘南ライナー」を取り上げましたが、今度は中央線系統のライナー列車「中央ライナー青梅ライナー」を取り上げたいと思います。

f:id:goronto_akebono:20181213000913j:plain

同じライナー列車を名乗るだけあり、基本的な運用は「湘南ライナー」と似た部分も多く、朝ラッシュ時には東京へ向かう上り列車が、夕ラッシュ時には東京から八王子や高尾、青梅方面へ向かう下り列車が平日のみ設定されています。 

 

日中や土休日は特急列車として使用されている車両がライナー運用に充当されることも「湘南ライナー」と共通であり、「中央・青梅ライナー」ではE257系が運用にあたっています。かつては「スーパーあずさ」として走っていたE351系が一部運用に入っていたこともありますが、現在はE257系のみの運用となっています。

f:id:goronto_akebono:20181213002705j:plain


停車駅ホーム上の自動券売機でライナー券が発売されることも共通ではありますが、「湘南ライナー」が乗車駅付近のみどりの窓口などでもライナー券が購入可能であるのに対して、「中央・青梅ライナー」ではみどりの窓口などのマルス端末ではライナー券の発売が出来ず、基本的な発売形態は券売機でのエドモンソン式乗車券のみとなる点は細かな差異と言えるかもしれません。 

f:id:goronto_akebono:20181212235117j:plain

写真は東京駅中央快速線ホームで購入した、中央ライナーライナー券グリーン車のものです。

湘南ライナー」が普通車は座席定員制、グリーン車は「普通列車用グリーン券」で乗車可能(→グリーン車は定員制ではなく完全な自由席であり、座席の指定は当然なく、着席保障もない)なシステムを採用し、個々に座席の指定がないのに対し、中央ライナーでは普通車、グリーン車ともにライナー券購入時に座席番号が指定されます。

他の新幹線、特急列車の指定席とは異なり、乗車変更、払い戻し不可であり、その旨が券面にも印字されています。

 

 中央線の特急がE353系で統一され、捻出されるE257系が東海道系統の185系を置き換える噂がまことしやかに流れている昨今、この「中央・青梅ライナー」にも充当車両のみならず、何らかの大きな変化が訪れる可能性があり、来春のダイヤ改正後の運用体系が明らかになるまでは要注目の列車と言えるのではないのではないでしょうか。

 

最後に余計なお世話かと思いますが、青春18きっぷでは「グリーン車自由席」は利用可能ですが、「グリーン車指定席」は利用不可なので、18きっぷを使ってご利用の方はくれぐれもご注意を。似たような名前を冠するライナー列車でも、18きっぷでグリーン車に乗れるライナー列車と乗れないライナー列車があるので、ご利用の際はよくご確認くだされ。

 

===================================================================

 

と言う内容で記事を書き、予約投稿として記事をセットしていたら、来春のダイヤ改正に関するプレスが鉄道各社より発表される日を迎えてしまい、そのなかでJR東日本からの発表内容に中央線系統のライナー列車の廃止が含まれていました。

料金としては値上げになる一方、新たな着席サービスの導入もあり、中央線の優等列車は一つ大きな変革期を迎えているのかもしれませんね。