E4系「MAX」きっぷ色々

2021年秋での引退が発表されている上越新幹線E4系。E1, E4 と続いた総2階建て新幹線 「MAX」シリーズもいったんここで歩みを止めることになりそうです。

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2階建て新幹線と言うことは座席は1階と2階に分けて配されるわけで、それはきっぷにも表れてきます。きっぷのファイルから、それぞれの表記を振り返ってみたいと思います。

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まずグリーン車から。券面は乗車券一体型のえきねっとトクだ値です。

グリーン車は下り先頭方2両の2階に設けられているため、グリーン車を指定すれば無条件で2階席になります。列車名は「Max 〇〇 △△号2階」の1種類です。

座席の付番も20番台が与えられており、このあたりも「2階」であることをアピールしています。

 

では、1階席と2階席(と+α)に分かれる普通車指定席はどうでしょうか

結論から言えば3種類の表記があります

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まずは2階席です。グリーン車と同様に列車名に「2階」と表記され、座席番号も20番台です。グリーン車の場合とほぼ変わりありません。

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1階席の場合は列車名が「1階」となり、マルス上では別列車扱いになります。そのため指定席券売機などで検索をかけると、同時刻に同区間を走行する普通車指定席とグリーン車指定席を備えた2階席用の列車と、普通車指定席のみで構成される1階席用の列車が2本表示されます。

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一部中間車に設けられている、車いす利用者など階段の昇り降りが困難な方でも利用できる平屋席を最後に取り上げます。 車いすなどを置いておけるよう座席も少なくしていたり、座席の形状も異なっていたりします。

マルス上では「Max ○○ △△号1階FL」と表記され、これもまた別列車扱いです。席数も限られているため、窓口で係員へ申し出るか、ネット予約のシートマップを使って自分から抑えに行かなければ、なかなかお目にかかれない列車名かもしれません。

 

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同じ号車に普通車とグリーン車を設置し、合造車とすることはJR九州の783系「ハイパーサルーン」をはじめ様々な車両で見られますが、上下で分けることが出来るのは2階建て車両ならではのこと。E4系デビュー時よりさらに高速化されたJR東日本の新幹線路線網の中で、防音壁に邪魔されない、2階建て新幹線の車窓を再び拝める日は訪れるのでしょうか。