マリンライナー パノラマ

 岡山と高松を結ぶ快速「マリンライナー」。

早朝、深夜を除けば、JR四国所有の5000系3両とJR西日本所有の233系5000番台2両の計5両で運用につきます。

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高松方に連結される5000系3両のうち、高松方先頭車の1号車はE217系の2階建てグリーン車をベースに平屋部分に運転台を取り付けた構造になっています。2階席はグリーン車指定席、眺望に劣る1階は普通車指定席となっていて、シートピッチはほぼ同一なものの、テーブルの構造やリクライニングの角度が異なっており、しっかりと差別化されています。車両両端にある平屋部分は高松方は4席のみのパノラマ区画、岡山方は車いす対応の普通車指定席となっています。

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運転台側の窓側(高松行き下り列車の時、進行方向左側)から1号車1番A→Dと付番されるグリーン車の独立区画は、他のマリンライナーの座席とは別列車としてマルスに収容されていました。そのためグリーン券に表示される列車名も異なっていましたが、2020年8月に別列車扱いをやめ、同一列車として扱われるようになったようです。

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上が以前(平成28年 2016年)に乗車した時のグリーン券、下が先日(2020年10月)に乗車した時のものです。いずれもパノラマ区画に該当する1号車1番の座席を利用しています。

以前の列車名は「マリン・パノラマ」と表記されていましたが、現在は2階グリーン席や1階普通車指定席と同一の「マリンライナー」と表記されています。

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指定席券売機などでも別列車扱いされておらず、「マリンライナー」のグリーン車を指定してシートマップを表示させると1番座席も選択できるようになっていました。ただし、画面の下に1番区画が他の座席と離れている旨の注意書きが表示されていました。

 

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 高松行きの下り列車で、このパノラマ区画を利用すると、瀬戸大橋のメカメカしい鉄骨と瀬戸内海の穏やかな景色を一度に眺めることが出来るので、この列車、この座席でしか見ることの出来ない、なかなかの景色だと思います。2-5号車が乗車券のみで利用できる反面、1号車グリーン車を利用しようとすると正規料金で1000円(2020年10月現在)追加が必要になりますが、天気が良ければその価値は充分あるように思います。

 

なお、このパノラマ区画を含めた、「マリンライナー」のグリーン車「指定席」は「青春18きっぷ」では利用できないので、18きっぷ利用時に確実に座りたい場合は1階の普通車指定席を使うほかないです。