急行「中山道トレイン」

 「中央東線」、「中央西線」と分けて呼ばれることもある中央本線塩尻以西の「中央西線」と呼ばれる部分は基本的には旧中山道に沿う形で敷設されています。旧街道沿いということは、かつての宿場町にも当然沿うことになり、今回取り上げる臨時急行「中山道トレイン」が発着する奈良井駅周辺はその雰囲気が非常に強く残っている場所です。

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かつては117系371系383系が充当され、形式が変わることに合わせて列車名も多少変化してきましたが、ここ数年は急行「中山道トレイン」として中央西線における秋の名物として定着しつつあるようで、充当される車両もここ数年は連続して373系が登板し、専用のヘッドマークも用意されています。

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乗車時間がぴったり3時間なことに今更気づきましたが、今はこの「中山道トレイン」や「飯田線秘境駅号」などの臨時列車でしか見ることの出来ない「急行券」です。名古屋から東海道新幹線に乗り継いだため、乗継割引が適応され急行料金が半額になっています。

わざわざ「急行」という種別を持ち出したのは、特急料金を適応するほどの速達性はないけれど、指定券のみで乗車できる快速列車の指定席よりは格上にしたいという思いによるのでしょうか。それとも青春18きっぷに代表される各種乗り放題きっぷの利用者に占拠されることを嫌がったのでしょうか。

個人的には急行券に「乗継」の表示を見ると「はまなす」を思い出します。

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乗車日は文字通り「雲一つない」青空で、色付き始めた木々を眺めながら気持ちよく散策できました。

また、奈良井駅降りてすぐの裏手に木曽森林鉄道の保存車両があります。また、機会を見て取り上げてみたいと思います。

 

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ところで、急行券にも押印されているこのチケッター。奈良井駅入場時に押されたのですがよく見ると上には「(海)海鉄事」の印字が。どうやら「東海鉄道事業本部」の略のようですが、真偽のほどは…?

JR東海の窓口で18きっぷの入鋏を受けたことがあまりないので、詳しくは分かりませんが、JR東海の各駅で入鋏されるとこの印影になるのでしょうか?