復路専用乗車券 (JR東海 名古屋駅)

 塩尻、中津川方面から中央西線からに乗り、東京方面の東海道本線を利用する場合、金山駅で折り返すこととして運賃計算をします。しかし「しなの」をはじめとした優等列車などは金山駅に停車しないため、名古屋駅中央本線の列車から上りの東海道本線(ないし東海道新幹線)へ改札を出ずに乗り換える場合には、特例として金山⇔名古屋の運賃は収受しないことになっています。

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 松本から中央西線へ入り、奈良井から「中山道トレイン」を満喫。名古屋から東海道新幹線を利用したときに実使用した乗車券です。名古屋で改札を出ずにそのまま新幹線へ乗り換えれば、この乗車券だけで全く問題なく旅行を続けられるのですが、名古屋で友人と会う予定を入れていたため、画像の乗車券を名古屋駅清算窓口で提示して途中下車の希望を申し出たところ、乗車券の経路から外れる金山-名古屋の往復運賃を追加で清算する必要があるとのことでした。

 改札を出なければ待たせている友人にも会えないため、素直に言われた料金を支払ったところ、窓口氏から「自動改札機は通れないので、有人改札を通ってください」というコメントともにホチキス止めされたきっぷが手元に戻ってきました。

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 ホチキス止めされていますが、非常にスムースに復路専用乗車券を手にすることが出来ました。ブログやSNSでの投稿画像を見ていると、発行個所により名古屋改の左隣に印字される数字が異なっているようですが、その違いが意味するところはいったい何なのでしょうか。

 

 釧路ー東釧路、苫小牧-沼ノ端と並び、数少ない復路専用乗車券でしたが、残念ながら、名古屋駅の復路専用乗車券は令和を待たずに設備廃止されてしまったようです。現在は前出しマルス券で金山-名古屋の往復乗車券が出てくると風のうわさで聞きましたが、真偽のほどは。。。