レトロこまち

「レトロこまち」は奥羽線全通110周年を記念するイベントの一環として、2015年秋に秋田-横手で運転された臨時快速列車です。ED75-777が高崎車両センターの旧型客車5両を牽引しました。横手方1号車にオハニ36型、秋田方5号車にスハフ32が連結され、その間にオハ47とスハフ42を挟む組成でした。

f:id:goronto_akebono:20200415222350j:plain

列車名に「こまち」とあったので、E3系リバイバル運転するのかと思いきや、運転区間標準軌に改軌されていない大曲-横手を含んでおり、旧型客車が充当されるから「レトロ」とついたようです。

 

f:id:goronto_akebono:20200405164953j:plain

運転の1週間ほど前に指定券を購入していたのですが、運転当日にまだ乗ったことのなかったスハフ32が5号車に連結されていることに気づき、乗車前に座席変更をお願いしました。幸い空席があったので、めでたくスハフ32デビューを飾ることが出来ました。

 

f:id:goronto_akebono:20200415223134j:plain

 横手駅の駅事務室横にはこのような小さな横断幕も。

秋田新幹線が開業し、山形新幹線も新庄まで延伸した結果、「こまくさ」が701系での快速列車へ格下げされ、それ以降は定期優等列車が走らなくなった奥羽本線 新庄-大曲間。横断幕のイラストに描かれた701系も長距離輸送よりも地域間輸送に軸足を移しつつある今の奥羽本線の姿を現しているのかもしれません。