山の日谷川岳

  臨時快速「山の日谷川岳」は8月に設けられた祝日 「山の日」に合わせて上野-土合で運転される列車で、2016年に運転が開始されました。同じ土合駅を目指す臨時列車に「谷川岳山開き」などがありますが、「山の日~」は文字通り8月の祝日「山の日」の早朝に運転され、「谷川岳~」は谷川岳の山開きに合わせて深夜に上野を発ち、未明に土合に着く時刻設定となっていて、運転日、運行時間帯が異なっています。

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 お盆に近いこの時期に祝日を制定する是非は置いておくとして、これで祝日扱いとなる月曜日がまた一つ増えたことになります。

 2017年に乗車したときは185系が充当されていました。伊豆方面の「踊り子」運用のほかに、こうした波動輸送でもおなじみとなっている185系ですが、「山の日谷川岳」に関しては2019年の運行から651系に置き換えられているようであり、少しずつ後進に運用を譲り、185系は活動の幅を狭めていくのでしょうか。

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 高崎で下車した際に撮った1枚です。右下の日付などを気にしなければ東海道線沿線で撮ったとしても違和感のない車両の顔ぶれですが、しばらくするとこんな光景も見納めになりそうです。ちなみに、乗車時の印象としては利用者は登山者半分、私の様な鉄道マニアなどの18きっぷ利用者と思われる格安移動目的半分といったところでした。乗ることそれ自体が目的になり得る観光列車ではなく、土合、上越方面の輸送が目的の列車であり、観光案内などはありませんでした。 

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 普段の土合駅無人で、待合室の隅には乗車駅証明書の発券機もありますが、山開きなどのイベント時にはJRの係員が出向き、記念入場券を販売したりすることもあるようです。651系になった「山の日谷川岳」に乗って、記念入場券を求めがてら涼しげな谷川岳へ行ってみようか。そんな妄想も膨らみますが、コロナ禍が世の中を不透明にしており、夏の臨時列車どころか、すでに設定済み、発売もされている臨時列車すら発売停止、運休となってしまっている昨今。この妄想もいつ叶うのやらわからなくなってしまっています。