スーパーあずさ えきねっとトクだ値

2019年3月のJRダイヤ改正で中央線の特急から「スーパーあずさ」の名が消え、過去帳入りしました。車両もE353系に統一され、全席指定席となるなど大規模な改変となっています。

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スーパーあずさ」の名称よりも一足先に引退したE351系JR東日本では初となる制御式振り子を採用する反面、車体は従来通りの普通鋼で製造されるなど、当初のコンセプトであった「高速化、速達化」を充分に貫き通せなかった部分があったようにも思えますが、黎明期のJR東日本を支えた花型車両であることは間違いないでしょう。振り子式の複雑さが災いしてか、置き換え対象であったはずの189系よりも先に引退してしまったことはデビュー当時はだれも予想していなかったでしょう。

 

そんなE351系の専売特許の感すらあった「スーパーあずさ」と「あずさ」は名称が「あずさ」に統一されたことに加え、JR東日本の「えきねっと」で席数限定で発売されている「トクだ値」にも変化がありました。

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2019年ダイヤ改正前は「トクだ値」が30-35%引きでしたが、現在は乗車日の13日前まで購入可能な「お先にトクだ値」が30%引き、乗車日前日まで購入可能な「トクだ値」は10%引きと細分化され、「トクだ値」に限ってみれば割引率が縮小されています。

写真はダイヤ改正前の「スーパーあずさ」乗車券・特急券です。きっぷをえきねっとで申し込むタイミングに寄りますが、全体的に値上げされている印象がぬぐえません。高速バスへの対抗手段として設定されている割引きっぷで値上げの印象を与えてしまうのは、利用者にそっぽを向かれてしまいそうな気もしますが、新型車両への車両統一を機に特急の全席指定化+有人窓口の削減に熱心な本社の方にはあまり重要なことではないのかもしれません。

 

中央/青梅ライナーの特急格上げと併せ、大きく変化した中央東線優等列車たち。この形態が続くのか、はたまた更なる変化が訪れるのか。高速バスとのシェア争いの行方は?などなど。しばらく話題に事欠かなそうな分野かもしれません。