片道だけど飯田線秘境駅号

 秘境駅の宝庫として有名な秘境路線、飯田線

18きっぷの季節になると、飯田線を走破する普通列車が混むとか混まないとか…、そんな都市伝説(秘境伝説?)のある飯田線普通列車の他に定期特急「(ワイドビュー)伊那路」が2往復が運転されています。

そしてほぼ各季節ごとに数日ではありますが臨時急行「飯田線秘境駅」号が運転されます。

その「飯田線秘境駅号」に乗る旅行商品がJR東海の子会社、東海ツアーズから発売されていたので、乗りに行ってみました。

 f:id:goronto_akebono:20180824233129j:plain

 

私が参加したツアーは先に「(ワイドビュー)伊那路」に天竜峡まで乗り、ガイドツアーを1時間ほど楽しんでから秘境駅号に乗り豊橋へ向かうものでした。

 

秘境駅号に充当された列車はいつも通りの373系。今の「(ワイドビュー)伊那路」や「(ワイドビュー)ふじかわ」の他に、かつては「ワイドビュー東海」や「ムーンライトながら」、愛称の特にない乗り得普通列車として大車輪の活躍を見せていましたが、かつての勢いは鳴りを潜めているようです。

車内はフリーストップリクライニングシートが並び、デッキがないことと両開きの幅広ドアを除けば特急列車そのもの。

今や懐かしい響きを帯びる「急行」の運用に入るには充分な装備が備わっています。

f:id:goronto_akebono:20180824233050j:plain

秘境駅号はその名の通り、乗降客数の見込める駅ではなく「秘境駅ランキング」上位の駅に止まり、駅ごとに停車時間は異なりますが散策タイムも設けてくれます。

秘境駅独特の「何もない」という空気感を山間のあっつい空気と一緒に身体に染み込ませながら列車は一路豊橋をゆっくりと目指していきます。

f:id:goronto_akebono:20180824233152j:plain

秘境駅として名高い「小和田」駅と秘境駅号。

いつもの「(ワイドビュー)伊那路」運用では当然ですが通過してしまうので、しっかり止まっている373系と駅舎の組み合わせは秘境駅号ならではなのでは…?

 

東海ツアーズのスタッフの方や秘境駅号の車掌さん、また沿線の皆さんまで。運転に関わる皆さんのおもてなしの気持ちが伝わってくる、温かい片道秘境駅号の旅でした。

 

(きっぷ収集もしている筆者としては、団体での乗車だったので自分の座席分の指定券が手元に残らなかったのが残念な点ですが、一般販売枠は10時発売即完売が定番の様ですので、乗れただけでよしとすることにします…。)