どたばたとぬくもり飛騨路

金曜17時半。一週間が終わった解放感に浸りながら、自室の時刻表をぱらぱら見ていたら、翌土曜日に高山本線で臨時急行「ぬくもり飛騨路」が走ることを発見。えきねっとは当然として、サイバーステーションも空席照会に対応していないだろうと踏んで、JR東海の問合せ窓口に直接Tel.
その問い合わせ時点では通路側2席のみ残っているとのことだったので、急いで最寄りのみどりの窓口へ。ラスト1席になっていた通路側席を確保しました。

 

当日になり、乗換駅などで空席照会をしても残0の回答ばかり。このまま乗ろうかと半ばあきらめていたら、乗車駅である名古屋駅で何と窓側への座席移動に成功!

せっかくの初、高山本線。列車だけでなく景色も満喫できる体制を整えて、いざホームへ。

 

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名古屋駅在来線ホームの発車案内板。首都圏のそれとはまた違い、小さなことかもしれないけれど、遠くに来た雰囲気に一役買っている気がします。

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そして乗車した「ぬくもり飛騨路」号のキハ85系

東海圏内ではおなじみの特急型気動車ですが、置き換えの話もチラホラ聞こえてきていますので、のんびり記録できる今のうちにゆっくり楽しんでおきましょう(笑)

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さて、この「ぬくもり飛騨路」号。オーソドックスな車両が使われていますが、ソフト面がなかなか充実しているというか、力が入っていた印象でした。

記念乗車証の他に、車内販売のメニュー表もこの列車専用のもの。また、グッズやフードメニューの一部もこの列車専用のラインナップになっていました。そして、沿線自治体の方々が観光パンフレットなどを配ってくださるので、列車の座席に座りながら、さながら「わが街観光名所ファッションショー」の様相。

個人的には高山本線デビューも兼ねていたので、沿線にどのような施設や観光地があるのかを一度に知ることが出来るので、とても助かりました。

 

沿線自治体の方はもちろん、車内販売ワゴンの売り子さん、JR東海、東海ツアーズの社員さんと思われる方まで、Staffと思しき方々が皆さん笑顔でお仕事されている様子はとても印象的でした。

 

なんの前情報もなく着いた、終点、飛騨古川は映画「君の名は」の聖地なんだそうな。今でも観光スポットとして、しっかりと人気な様です。

駅から徒歩数分のところにある「たんぼの湯」で日帰り温泉を楽しんだ後、後続の「ワイドビューひだ」で一路富山へ。つい先ほどまで同系列車両に乗っていたこともあり、富山までの短時間ではありますが、パノラマグリーン車へ課金。

途中、寝落ちしたので、パノラマを満喫できたわけではありませんでしたが、しっかりとした設えの座席で過ごすゆったりとした時間は、やはり特別なものですね。

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富山に到着後、発車直前のあいの風とやま鉄道「とやま絵巻」車両をチラリと見た後、富山地鉄などで少し切符収集をして、「かがやき」で一路首都圏へ。

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前日に睡眠不足の中ドタバタ急ぎ準備したせいか、ぬくもり飛騨路でテンションが上がっていたのか、富山発車後、大宮まで記憶がありません汗。

 

ジョイフルトレインなどの波動輸送に特化した車両がなく、臨時列車についてはやや影の薄い感のあるJR東海ですが、その分ソフト面で文字通り「ぬくもり」ある、温かいサービスを提供してくれていました。

臨時列車とはいえ、各季節に数回設定されている「ぬくもり飛騨路」。タイミングが合えば、紅葉の様子などをまた見に行きたいものです。