kenji ついに引退???
JR東日本 盛岡支社から気になる旅行商品のお知らせが入ってきました。
キハ58系列最後の生き残りであるジョイフルトレイン「kenji」が「まもなく運行を終了」するとのことです。
国鉄が爆発解体され、新生JRとなりジョイフルトレインが各地で誕生し、走り回っていた1992年に生まれ、今日まで北東北を中心に走り続けてきました。
しかし、寄る年波には勝てず、ついにこのたび運転終了が決定したようです。
具体的な運転終了=引退 時期は明言されていませんが、運行サイドであるJRから公式に発表があった以上、今後数か月単位のスパンで引退が現実のものとなることでしょう。
kenjiは(国鉄北海道総局→)JR北海道の「アルファコンチネンタルエクスプレス(アルコン)」に似た部分が多く、第一印象では種車がどのようなものだったかうかがい知ることはなかなか難しいですが、よく目を凝らすと、中間に封じ込められている運転台が原型車そのままだったり、開閉のできないはめ込み式の窓になっていますが、窓の寸法が(おそらく)そのままだったりと、改造以前の面影をうっすらですが感じ取ることが出来ます。
中間の2号車に組み込まれているキハ28-2010は昭和36年製の車両で、運転台のガラスもパノラミックウィンドウではなく、キハ58系列初期車の特徴でもある、平面ガラスの組み合わせになっています。
この頃はまだ曲面ガラスの生産コストが高かったため、485系列のボンネット型運転台や、一部電気機関車などへの採用にとどまっていたようです。
引退が発表された以上、これからは沿線、駅構内にお葬式屋さん熱心な鉄道ファンが大挙して押し寄せることと思います。
ラストランを終えるその時まで、側面に描かれた「わんこきょうだい」と一緒に、kenjiが無事に走り切れるよう祈らずにはいられません。